空蝉~うつせみ~

昨日、今日ととっても良い天気。日差しも強く、日焼けが気になります。もう梅雨は明けたのでしょうか・・・ 皆様いかがお過ごしですか?熱中症には十分お気を付けくださいね。

あちこちでセミの鳴く声が聞こえるようになりましたね。

セミといえば・・・

羽化の瞬間を見られると、この1年いいことがあるそうで・・・

当社の綿谷も、いいことがありますように!との願いを込めて、毎夜ザビエル公園をパトロールしておりましたところ・・・ なんと!羽化の瞬間に遭遇いたしました(@_@)!

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抜け殻かな?とつついてみたところ、モゾモゾと動いていました。

 

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そうこうするうちに、背中が割れてきました(@_@)!いよいよです。

 

 

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頭が出てきた頃から、アリの大群が・・・ 大丈夫なのでしょうか・・・ 捕食にやってきたのでしょうか・・・

 

 

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アリの大群がすごいことに・・・

見ていた綿谷も、さすがにがまんし切れず、タバコの煙で追いやったり手で払ったりと、なんとか羽化の成功を応援。

 

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少しずつ少しずつ、地上の世界へと出てきたセミ。アリは容赦なく攻めてきます。自然の摂理の厳しさを感じながら見守ります。

 

 

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ここまでに1時間以上が経過。頑張ってほしい・・・と願いを込めて見守りますが・・・

 

 

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このあと、このセミは落下しアリに捕食されてしまいました。

長い長い年月地中で過ごし、繁殖のために地上に出てきても、成虫として空を飛びまわるセミは、ほんの一握りなんですね。

 

 

 

 

 

 

弱肉強食の厳しさを感じながら散策を続けていると、なんと羽化に成功し、羽を乾かしているセミに出会いました!

羽の色がなんとも美しいですよね。神秘的に感じます。

 

こんなことを書いてあるページをみつけました。

『永い幼虫時代を過ごして、せっかく成虫になったの短い余命でかわいそう』という誤った言葉をよく聞きます。『成虫』が本来の姿であるというのは勝手な思い込みに過ぎません。それは生殖のためだけに特殊化した異形な姿に過ぎず、実は『幼虫』時代こそが彼らの一生であり極楽なのです。~中略~しかし一生を終るにあたっては子孫を残さねばなりません。~中略~目も眩むほどに明るくて、外敵がいっぱいいる地上の世界は恐怖と不安の塊ですが、分泌昂進した生殖ホルモンは、そうした不安を跳ね飛ばしても矢も楯もたまらぬ地上への衝動をかきたてます。(徒蝉-あだぜみ-)

・・・(;_:)なんだか切ない。

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安全な場所を見つけ、外敵に見つからず、これから広い世界に羽ばたくんですね。しっかり子孫を残せるように頑張れー!!!

 

セミの抜け殻のことを空蝉(うつせみ)といって、幸運の象徴とも言われるらしいですが、これだけの困難を乗り越え、見事羽ばたくことができたセミの抜け殻は、まさに『強運』の象徴ですよね。